日なたに置かれた雛が笑って 水槽では鯉が泳ぐ
庭の竹には紙が舞い 小さなモミには飾りつけ
季節はどうした と 問われたけれど
僕には どうしようもなかったんだ。
この場所に 時間なんて ないんだから。
真っ白な空に 自分色の水を一滴
それだけで、そこに世界が浮かぶ
濁って混沌?
君にはそう見えるのかい??
僕にとっては、輝く虹色
思い出、って知ってるかい?
キャンパスは僕だけのもの
新しい紙を取り出してきたら 君はもう持っていた
二人で真っ白な紙を折りたたんで 目を瞑って水を一滴
馬鹿じゃないか と 哂われたけれど
僕等は 気になんてならなかった。
だって彼に 見えるわけがないんだから
真っ黒な世界に 自分色の水を一滴
それだけで、そこに光が生まれる
紅くて甘い?
君にはそう見えるのかい??
僕にとっては、輝く虹色
幸せ、って知ってるかい?
キャンパスは綺麗に染まる
虹色の僕の絵に 君色の水を一滴
それだけで、そこには未知の道
眩しくて不安?
君はそう思うのかい?
僕にとっては、輝く虹色
未来、って知ってるかい?
キャンパスは光を帯びる
二人で描き出した絵は 完成することなく作られる